ゾロの苦悩
「痛っ・・・いた・・・・っ・・・抜け!!・・・・抜けって・・・・」
俺の体の下で眉根を寄せて、苦痛に顔を歪めるサンジが
無防備な俺の腹に強烈な蹴りを入れて
自分の体と俺の体を引き離した。
「てめっ・・・何すんだよ!」
強烈な痛みに性欲も薄れ、蹴りをくらった腹を撫でる。
「何するはこっちのセリフだ。
毎回毎回、ただ人に突っ込んで一人で気持ち良くなりやがって
そんなSEXはうんざりだ。クソ野郎」
一人で服装をきちんと整え、部屋を出て行ってしまった。
俺は、あっけに取られてしまい暫くズボンを下げた間抜けな格好のまま
その場で、動けなかった。
どのくらいの時間そこで呆けていたか、はっと我に返り
服装を整えてキッチンを覗いてみると、サンジはすでに
朝食の下ごしらえを始めているようだった。
「あら、剣士さん
どうしたの?険しい顔して」
船のデッキで夜風に当たる俺に後ろからきたロビンが声をかけてきた。
一瞬悩んだが、サンジの事を打ち明けることにした。
「あー…いや、なんていうか。
あんたに少し相談したいんだが…」
話し出したはいいが、話にくい話題でしどろもどろになってしまった。
「なにかしら?私が助言出来るような事ならいいわよ」
ロビンは月明かりの下で微笑んでいる。
「あー…ちょっと、セックスの時に相手を怒らせちまってさ…」
「あら、それは大問題ね。なにが原因?」
「それが、なにか解らなくて…
やり方か…?」
「剣士さんは、相手をどんな風に抱くの?
いつも、キスから始める?」
俺は軽くキスをした後、軽く愛撫、濡れたら挿入、中で射精という流れを説明した。
「はっきり言っていいかしら、剣士さんあなたのセックスは最低ね。
自分勝手だわ。
相手を思いやる気持ちが微塵も感じられない。
私が考えているセックスはね、本能でしたい時もあるけど
お互いの気持ちの確認行動だと思うの。
そのためにはお互いに気持ちよくならなきゃ
自分だけ気持ちよくなって終わりなんて、相手の気持ちも覚めてしまうわ。
相手が感じる敏感な部分を探してあげたり、もしくはあなたが触って開発してあげたり…。」
ロビンは、少し考え込んでいたが部屋に付いてくるように言った。
「『百聞は一見に如かず』よね!」
と言って足早に女性部屋に俺を通した。
普段なら、一歩でも入ろうとした日にはナミに半殺しにされるくらいだ。
部屋に入ると、露出の多い部屋着に着替えたナミがベッドの上で新聞を読んでいた。
「ロビン?ねぇ、これ見てよ」
ロビンだけが部屋に戻ってきたと思ったナミが振り返ると
俺が部屋の中にいたので
今にも、凄い剣幕で怒り出しそうだった、そんなナミをみてロビンが慌ててナミの口を塞いだ。
「ナミ、剣士さんは悩みがあるそうよ?
その悩みを解消してあげたいの。
協力してくれるわよね?」
ロビンが手を離すと、ナミはベッドの上で腕を組み、あぐらをかいて嫌だと断ってきた。
ロビンがナミの耳元でボソボソと何かを呟くと顔を赤らめて横を向いてしまった。
その後のナミはロビンの言いなりだった。
俺は、イスに座りロビンが何をこれからしようとしているのか、予想も出来ずに待っていた。
すると、ベッドの上でロビンとナミはキスを始めた。
「なっ…何してんだよ!?」
訳が分からなかった。
「剣士さん、そこで黙ってみてて。
キスはただすればいいんじゃないのよ。唇を重ねたら、舌を吸ったり、
甘噛みしたり、唇を舐めたり。
愛撫の重要ポイントよ。」
ロビンが部屋中に響き渡るほど、
甘い口づけを交わすとナミは体の力が抜け
ロビンの服にすがりつくだけで精一杯の様に見えた。
口の端からは、甘い吐息と共にお互いに交換された唾液が飲みきれずに溢れている。
唇を放されたナミの体は支えが無くなって、脚が大きく開かれている。
ふと、股間の部分が視界に入った。薄い布の色が濃くなっており、濡れているように見える。
「剣士さん、気付いたのね。ナミの恥ずかしい部分が濡れていること」
はっと気付いたようにナミが脚を閉じたが
ロビンの手がそれを制し再び開かせた。
「みないでよ…」
ナミは、顔を真っ赤にしながら横を向いている。
「ぁ!…ゃあっ…」
ロビンの指が、股間の濡れている部分に布の上から触れると、体を少し反応させ、身をよじる。
そこからはクチュクチュといやらしい音が響き渡った。
「こうやって、キスだけで濡れちゃうこともあるのよ。
今日は剣士さんに見られているから、いつもより敏感みたい。
次は、胸ね。
まずは、服の上から触れてあげて
胸全体…乳首と順番に
感じないようなら、感じるようにしてあげるといいわ。指で触れてあげたり舌で舐めてあげるの」
ナミの服をめくり上げ、両手でナミの胸を揉んだり、乳首を引っ張ったり舐めたりされると、
我慢の限界か甘い声が次から次へと上がった。
「ぁぁあ…んんっ…っ…ん…」
そんな状況を見ていて勃たない訳がなく、前が張り詰めてかなりキツくなってきた。
そんな中、ロビンの手がナミの股間に延び
ぐっしょりと濡れてしまった部屋着を脱がす。
大きく開かれた脚は、濡れそぼった股間をあらわにした。
俺に見られていることを意識させるようにロビンは更に、指で濡れたナミの恥ずかしい部分を
限界まで広げた。
ナミは初めて、甘い声と共に『イヤ』『ダメ』と拒否反応を示すようになった。
ロビンの何本もの手や指がナミの胸、股間やアナルまでもを弄り回し
股間からは、物凄い量の汁が溢れだしていた。
ただ、俺は黙ってこの光景を見ていることしか出来ず、エサの前でずっと
待てをさせられている気分だった。
そしてさっきからずっと、ナミがイヤだと言い続けているのが気になって、口を挟んだ。
「お…おい、嫌がってるぞ…」
「解ってないわね、セックスの最中の『イヤ』や『ダメ』は恥ずかしがり屋さんの照れ隠し。
気持ちいいって素直に言えなくって、つい言ってしまうのよ。
証拠に、『イヤ』だとか『ダメ』だとかいう部分は、物凄く敏感に感じてるもの」
みて、ナミはこことここが弱いのよ。
ここを同時に攻めるとおしっこしたくないのに、気持ちよすぎて毎回漏らしてしまうの。」
ロビンは、赤く尖ったクリトリスを人差し指と親指で揉み
更に、膣の最奥を指で刺激してあげると
「やだ…!!!?ダメ…!ロビン、それやめて!!ぃぁぁああっ!!」
ナミは、今までにないくらい否定的な言葉と甘い声を上げて
おしっことまでは言えない透明な水をロビンの腕にかけていた。
少しぐったりとした様だったが、再びクリトリスを弄られると体を跳ねさせ膣から
透明でぬめりのありそうな液体を溢れさせた。
「ほら、剣士さんの出番よ。
ナミのここにあなたのペニス挿れてみていいわよ。
ヌルヌルの穴を一度くらい経験したらいいわ。」
すでに限界も超え、先から汁が溢れだしているペニスをズボンから取り出し
ロビンの手によって限界まで広げられた口にペニスをあてがう。
ゆっくりと挿れていくと、柔らかくてヌルヌルして、でもキツく締め付けてくる
気持ち良くて堪らない感触に包まれた。
ロビンに促されて、腰を動かすとずっと挿れていたいくらい気持ちいい。
射精したくて腰を早く動かすと、ナミが笑みを浮かべながら喜んでいた。
もうすぐ出るというところで、ストップを掛けられロビンの手によって
座っていた椅子まで戻されてしまった。
「試すのは、ここまで。
夜はまだまだこれからよ、最後は本当の相手を誘ってするといいわ。
コックさん、きっと待ってるわよ」
ウィンクしてまたもや、手に促され部屋から出されてしまった。
持て余した熱をサンジにぶつけたくてキッチンに向かった…。
ドアを開けると、俺が入ってきたのに気付き
体を強ばらせた気がした。
「どうした?酒か?酒なら…」
後ろから抱き締めた。
「なに…すんだよ。準備の邪魔だ、触んじゃねぇ!!」
「悪かった…てめぇが文句いわねぇから気付かなくて」
「おれのせいかよ…」
「悪ぃ…そうじゃなくて、…なんて云うか…上手く云えねェんだが…」
キスをしてみた。
殴られるんじゃないかと、ヒヤヒヤしていたが
目を閉じていた。
ロビンが言っていたことを意識しながら、唇を舐めたり舌を絡めたりすると
サンジの体から力が抜けていくのがわかった。
机の上にサンジを座らせシャツをはだける。
指で乳首をつまんで刺激するとコリコリと硬く尖らせた。
サンジの口元から甘い息づかいが溢れだしていた。
ふと今までの情事を振り返ると、こんな甘い声も聞いたことがないし、
頬を紅潮させだらしなく開いた口元も見たことがない。
『もっと、エロい表情をみたい
甘い声が聴きたくてたまらない』
そんな想いで満たされ必死に愛撫を続けた。
「あっ…やめろ…ぁ…っ」
股間の部分がくっきりと張り詰める。
黒いズボンがネトネトとした液体で濡れていく。
舌先で乳首を舐めてやると、甘い声を上げ唇を噛み締めた。
「っぁ……ああっ……んっ…っ…」
サンジの様子がおかしい。少し痙攣したかと思うと、さっきより感度が上がっている。
どうやら、乳首しか弄っていないのにサンジは、射精してしまった様だ。
「っ…はぁ…はぁ…っ…も…やめろ…触るな…」
「ダメだ。もっと…もっと…欲しい…」
舌で、はだけた胸元を丹念に舐めていくと俺の服を掴んだ手に力を込める。
身体を跳ねさせ、少し抵抗をみせていた。
唇をキスでふさぎ、舌を絡め取る。
手で首、胸、腹、脚、股間を撫でると、目を見開いて激しく抵抗してきた。
「んーっっ…っ…っ!!!」
さらに手をズボンの中に入れて後ろの蕾にそっと触れる、ビクッと身体を硬くさせて
俺の腕を掴んだ。
視線を重ねると、それ以上触るなと言っているようだった。
が、そんな視線も俺を煽るだけで。
腕を振り切り、片手でズボンを下ろす。
濡れた下着があらわになった。
「ぅ…っ…んーっ…っぅ…」
口を塞がれても、文句を言おうと頬を染め潤んだ瞳で俺を睨み付けて来た。
さっきまでメロメロだったのに、そんな余裕なくしてやる。
下着の上から、熱く硬く反応しているペニスを指で撫でると、すぐにイってしまった。
あんなに抵抗していたのは、イクのが恥ずかしかったからだと気付いたが
俺の心は、もっと乱れさせたい気持ちで満たされていた。
「も…やめ…また、出る…から…」
「じゃあ、これ以上下着が汚れないように脱がしてやる。」
「いっ!?…アホ…やめろ…」
抵抗するサンジを抑え、ベトベトになった下着を脱がす。
「てめ…や…っ…やめろっっ!!!そんな…しなっ…」
さっきから、何度も射精して敏感になっているペニスを口に含むと
サンジは、体を強張らせ俺の髪を指先に絡めた。
「あぁぁっ…っ…ぅ…もっ…我慢でき…放しっ…くち…いぁっ…いぁぁっ!!」
あまりにも暴れるこいつの腰を、力強く顔に引き寄せるも
俺の口に出すのは、余程嫌なのか全力で放れたがった。
諦めて、口を放そうとした瞬間我慢できなくなったサンジのペニスから
カルピスの様に透明に近い液体が俺の顔に掛かった。
「何回も出したから、あんま味しねぇな。」
口元に垂れてきた精液を舌で味わうと、遠くで苦酸っぱくあまり味のしない液体だった。
少し落ち着いたのか、目を開いたサンジは俺の顔に掛かったのに気付いた。
「っっっ!!!!!!!!!」声にならない悲鳴を飲み込み
慌てて自分のシャツで俺の顔を擦った。
「そんなの舐めんな!!!」
「じゃあ、こっち舐めさせてもらうわ。」
促されるままにサンジは手をテーブルについた。
サンジのうなじ、背中、腰…とキスをたくさん降らす。
次に堅く閉ざされていた蕾にキスをし、舌を這わせた。
「っ…ゃ…やめっ…舐めなくていい!!!」
入り口の襞を伸ばすように丹念に舐め始めると、サンジは抵抗する素振りもなくbr>
甘い声だけが部屋に響き渡った。
「あぁっ…んっ…っ…ゃ…」
ぐちゃぐちゃに濡れた蕾に指を差し入れ、左右に開く
赤く熟れたなかを、ひたすら舐めていくと
再び先走りを滴らせ、テーブルクロスを濡らした。
「もっ…焦らすな…っ…挿れろよ…てめ…が…ほしっ…」
今にも瞬きをしたら涙が零れてしまいそうなほど潤んだ瞳を俺に向け、懇願した。
無意識なその表情が、俺の欲情を煽っていく。
今までこんな顔させた事がないのが悔しい。
あの普段は飄々と冷静であまり熱くなりもしないサンジが、涙を浮かべながら
俺の下で熱を溜め込んだ身体を拓いている。
何度もチャンスがあったのに、もったいない事をした。
しかし、まだまだだ…。
もっと焦らして鳴かせたい。
もっと何度も熱を解き放って気持ちよくさせたい。
サンジの最奥を押し開いて、俺を身体に記憶させたい。
失神するほど、激しく貫きたい。
欲が次から次へと溢れ出していく。
「どこに欲しい?欲しいところを広げて見せてみろよ。」
サンジが乱れる姿が見たい。
俺は興奮して舌なめずりをした。
「てめぇ…っ…」
俺を一睨みしながらも、白い双丘を両手で左右に開き
その奥にある蕾を左右の人差し指で割り拓いた。
羞恥心を抑えながらも、サンジが左右に開いたその格好は卑猥で
俺のペニスは更に一回り大きく昴まった。
「ここ…に…挿れてくれよ…我慢できねェんだ…
てめェので掻き回してくれよ…」
「いいぜ…挿れるぞ…」
赤く熟れた狭い孔に自分の熱く昂ぶるものを押し進める。
昂ぶった俺のを受け入れるには、サンジの身体に負担をかけてしまいそうだが
もう、コイツの身体を心配する余裕はない。
一気に根元まで咥えさせた。
「う…ぁ…っあああああっ…ぁ…ぁ…」
サンジの悲鳴のような甘い嬌声が部屋に響く。
狭い孔がきゅうきゅうと俺を締め付けてくる。
がむしゃらに腰を揺すって、サンジの奥を擦る。
「あぁ…ィぁ…ぁっ…っ…
てめェ…もっと優しくしやがれ…
こんな…激しいとすぐでちまう…もっと…っ…てめェを中に感じさせろよ…」
ふっ微笑んだサンジに最高潮に昂ぶっていたものが、更に一回り大きくなる。
「こ…バカ…更にデカくしやがって…ちょっ!?動くなァ!!!やぁぁ…」
我慢できなくなって、サンジの最奥を執拗に攻め立てるとペニスから液体を
床に勢い良く飛び散らせた。
射精すると、俺を咥え込んだ孔がきゅうきゅうと痙攣するように締め付ける。
その刺激で俺も絶頂を向かえ、サンジの中に熱い液体を勢い良く吐き出した。
「っぁ…中…でてる…熱ぃ…ゾろぉ…
…っ…だから…優しろって云ったのに…クソまりも…」
まだ余韻を残した身体を抜き取ると、サンジはテーブルから身体を起こし
脚に俺の精液を滴らせながら、俺の首に腕を回し軽く唇を重ねた。
「今日のてめェは、最高にヨかったゼ。
久しぶりに、熱くなっちまった。
やれば気持ちいいセックスできるじゃねぇか。
こんなセックスされると、昼間も身体が疼いちまう。責任取れよな。
さぁ…もっと、シてェところだが…朝食の用意しなきゃならねぇから、てめェは、もう寝ろよ。」
ニヤリと微笑を浮かべてフラフラと自分の洋服をかき集め、シャツを羽織るとドアに向かった。
「てめェこそ、休んだ方が…」
そう云い掛けた俺の言葉を、サンジの柔らかい唇で遮られた。
「ありがとよ、おれも大食いの船長と麗しきレディ達が乗ってなけりゃ、
もう少し休んでいられたかもしれねェがうちのクルー達には、
上手いもん食わせたいだろ。」
ニッと笑うそこには、一流のコックがいた。
あんなに無理させて、足取りもフラフラしていて休んで欲しいと思いながらも
強い信念をもったこいつに気の効いた言葉の一つ思い付かず、
何も返す言葉が浮かばなかった。
「さぁ、てめェは早く寝ろ。
また明日相手してやるから」
そう云って、フラフラしながらシャワーを浴びに向かった。
おれは仕方なく、男部屋に戻り横たわった。
しばらく眠れず、天井をみつめていた。
どのくらいこうしていたのか
遠くで野菜を切る音が聞こえてきた。
その音が心地よくて、深く眠りに落ちた。
End
H22.11.03
春夜
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