乾の企み-海ver-


「不二、今日は暇かい?」

「どうしたの乾。僕に声かけるなんて、めずらしいじゃない」(にっこり)

「いがいと失礼なんだな、不二」

「あはは、ごめんごめん。で?何か用があるの?」

「今日、オレの家に来ないか」

「・・・なんで?」

「パソコン使って君のデータを仕上げたいんだ。そのためにはパソコンの

前に君がいないと、はかどらなくてね。いちいち君に質問した事をノートにメモって

家へ帰ってパソコンに打ち込むのも以外と大変なんだよ」
(確かに。/笑)←自覚のある奴(爆笑)

「そっか、なんのデータをとってるか知らないけど・・・いいよ」

「ありがとう。じゃあ、この後着替えたら部室の前で待っていてくれ。」

「うん、わかった」

「おまたせ、乾」

「あぁ、手塚には言わなくていいのかい?」

「どうして?いつも忙しい手塚には言ってもしょうがないでしょ」

「・・・ケンカでもしているのか?」

「どうして?」

「いや・・・最近あまり手塚と居ないと思ってね」

「居ないんじゃなくて、居れないんだよ」

「・・・そうか。」

「そうだよ」

「ま、上がれよ」

「おじゃまします」

「適当に座って」

「・・・汚いね」

「直球だな。まぁ否定はしないがね」

「ふふ。でもベッドはキレイだね」

「ベッドはあまり使っていないから・・・。その辺で寝てしまう癖があってね」(本当かよ)

「ベッドに座って良い?」

「あぁ構わないよ」

「・・・乾」

「ん?」

「君は、オレの最近の噂・・・聞いてる?」

「・・・噂?」

「そう・・・噂」

「どんな噂だい?」

「・・・ちょっとこっち来て」

「・・・?」

「耳かして」

「2人だけなんだから、小声で言う必要もないだろう」

「いいから」

「・・・わかったよ。なんだ?」

「・・・素直だね、乾」

「っ・・・・不二・・・」

「耳弱いんだ」

「からかっているのか」

「違うよ。オレ、最近欲求不満でさ」

「手塚は?」

「いそがしくて相手してくれないんだ」

「・・・この前・・・菊丸が泣いていたのは・・・」

「うん、僕のせい。まぁ大石に助けられちゃって未遂だったけどね」

「・・・他にもいるのかい?」

「うーん・・・海堂と・・・桃かな。後は・・・越前とか狙ってみてるけど」

「・・・ふぅ。」

「あ、えーじの前にタカさんがいた」

「不二・・・」

「乾」

「え?」

「乾はもちろん、相手してくれるんだよね?僕の。」

「相手をしてあげたいのは山々なんだが・・・手塚に怒られるなんてのはオレのプライドに

かかわるからね。やめておくよ」

「・・・大丈夫だよ、ここ乾の家だよ?乾が黙ってれば誰にもばれないもん・・・」

「こら、不二。嫌がってるだろう?」

「乾が?」

「そうさ」

「・・・そんなの悲しいよ。だから相手して」

「こらこら、言ってることが矛盾だらけだ」

「いいじゃない。ね?キスして」

「・・・ふぅ。これでもオレにも王子さまが居るんでね」

「・・・王子さま?」

「そう、王子さま」

「・・・あぁ。越前か。なに?もう2人は付き合ってるの?」

「いや、正確には攻めてる途中かな」

「正確には付き合ってないんだね?じゃぁ、いいじゃない」

「・・・不二も結構押しが強いんだな」

「よく言われる」

「だろうね」

「・・・ね?いいでしょ、乾」

「どこでデータを誤ったのか・・・」

「多分僕を家へ連れてきた事が間違いだったね」

「そうか、そう言うなら何も言うまい」

「フフ、ありがとう」

「シャワーは浴びなくていいのかい?」

「律儀なんだね乾。いいよそのままで」

「そうか、なら最後に一言。手塚に何を言われても全て君のせいにするからな」

「いいよ、それで」

「割り切ったね」

「割り切らなきゃ僕だって君とは寝ないよ」

「・・・・」

「あ、おこった?ごめん、嘘だよ・・・ね?」

「・・・キスが上手いな」

「そ?ありがとう」

「じゃあ今度はオレから」

「・・・んっ・・・・・・んんっ」

「・・・・」

「ふ・・・んぅっ・・・はぁっ」

「色っぽい顔をするんだな。これはデータとして記憶しておくべきだ」

「・・・データデータって・・・乾もおかしい人だね」

「そうか?君も十分普通の人ではないな」

「・・・青学のメンバーはみんな変わり者が多いからね」

「そうかもしれないな」

「乾の身体・・・初めてみるよ」

「そうだな、基本的にみんなの前では脱がないから」

「そっか。いい筋肉してるよ」

「ありがとうと言うべきか」

「僕は?」

「不二の身体か?・・・そうだな。第一感想は・・・細い。」

「・・・なにそれ」

「まぁ、いいじゃないか。しないのかい?」

「ん・・・する・・・」

「はぁっ・・・乾・・・あっ・・・」

「感度がいいんだな、不二。」

「やぁっ・・・言葉に出さないで・・・」

「手塚もそんな君を見て理性を飛ばすのも分かる気がするよ」

「そ・・・かな?」

「あぁ。キレイだよ不二」

「んっ・・・乾・・・触るの・・・良いから早く・・・」

「以外だ・・・不二も積極的なんだ」

「・・・も?・・・あっ・・・「も」ってなに?」

「いや・・・こっちの話だ。いいんだね?いくよ」

「あっっ・・・あぁぁっ・・・」

「気持ちいいかい?」

「んっ・・きもち・・・いいっ」

「じゃあもっと良くしてあげるよ。手塚なんかいらなくなるくらい」

「あっ、あっっ・・乾っ・・・快いっ・・・よぉ・・・

もっ・・・イく!!あぁああぁぁっ!!!」

「・・・・っっっ!!!!?」

チュンチュン・・・・

「はぁ・・・はぁ・・・夢・・・・?」

「周助ーー?朝御飯できてるわよー?」

「・・・・あ・・・・今行く・・・・」

「めずらしいわね、周助がこんな時間まで降りてこないなんて」

「・・・ちょっと・・・ね」

「なにかあったの?」

「ん・・・ちょっと・・・いやな夢を・・・見てね」

「夢?」

「うん・・・まぁいいや・・・行ってきます」

「え?あぁ、いってらっしゃい」

「やぁ!おはよう不二!」

「っ・・・乾・・・・」

「ん?どうかしたのか?顔色が悪いが」

「ううん、なんでもないよ。おはよう」(夢だよね・・・夢)

「不二?」

「え?」

「・・・・手塚に・・・なんて言い訳しようか?」

「っっっっっっ!!!!!」


END