大石助けて!!
不二の陰謀〜不二×菊丸〜
-4-
「あっ・・・不二・・・やだぁ・・・だめ・・・」
学ランのボタンを外しながら首筋にキスをしている。
「嫌だよ・・・不二・・・」
ワイシャツを脱がそうとする不二の手を掴む。
「どうして?」
少しだけ手を止めて顔を上げる。
「だって、不二は・・・俺のこと好きだからヤりたいんじゃないんでしょ?」
悲しげな表情を不二に向けた。
「僕は、もちろんエージのことも好きだよ?」
そう言うと、また口付ける。
「んっ・・・やだ・・・」
キスをしてくる不二を突き飛ばした。
「だって不二は手塚に本気なんじゃん!!俺一人だけ好きじゃないから、やだ!
欲求不満なら、手塚に解消してもらってよ!!」
菊丸は、その場から逃げ出そうとしたが不二に肩を掴まれて無理矢理キスをされた。
「じゃあ、僕が英二一筋になればいいのかな?」
キスをしてクスッと笑う。
「だったら・・・考えてもいい・・・でも、今はやだ」
それだけ言うと俯いた。
「うーん、困ったなぁ。エージにそんな顔させられないし・・・」
不二は苦笑いを浮かべた。
「えっ?何?」
不思議なことを言う不二を疑問に思う。
「ううん、なんでもないよ」
さっきと変わってニッコリ笑う。
「じゃあ今回は諦めようかな」
顔は諦めるような笑みは浮かべていない。
「そっか、やっぱり普通の不二が好きだよ〜」
あからさまにホッした様子をみせる。
「いつもの僕は好きなの?どっちも僕は僕なんだけどね。」
意味ありげに苦笑する。
「あっ・・・いや・・・そうなんだけど・・・」
口ごもる。
「僕は僕だよ。英二」
急に真面目な顔になると頭を手で支えながら口を重ねた。
「んっ・・・んぅっ・・・・!!」
頭を支えられている為、不二の行為から逃れられない。
不二はそのまま、反対の手でワイシャツまでもはぎ取る。
「んんっ!!・・・・やぁっ」
手で菊丸は自分の持てる力全てで不二の胸元を思い切り押す。
「抵抗しないで・・・英二・・・」
英二の力なんかものともしないような力強さで抱き返して耳元で囁く。
「やだっ・・・不二っ!!」
上半身をあらわにしながら、まだ、不二に抵抗する。
「暴れないの。ほら」
制服のズボンの上から英二のそれを柔らかく手で包む。
「あっ・・・やだっ!!さわらなっ・・・ひぁっ・・・」
怯えた表情を見せたが、口から発せられる言葉とは裏腹に体は感じ始めていた。
「その気になってくれた?」
今度はズボンのファスナーに手を掛けそのままファスナーを引き下げた。
「やだ!!だめっ!だめだってば〜」
不二の動きを止めようと腕を掴むが動きは止まらない。
「だめじゃないでしょ?」
更にトランクスの中に手を入れると熱を持ち始めたソレに直に触れた。
「ふじぃ・・・お願いだから・・・も・・・触らないでぇ・・・でちゃう・・・」
瞳に涙を溜めて不二を見上げる。
遠くの方から足音が聞こえてきた。
「・・・誰か来る・・・」
さっと英二の口を手でふさぐ。
とりあえずワイシャツだけは肩に羽織らせてくれた。
←大石助けて3 に戻る //
大石助けて5 に続く→