夜囁



※ほんの少しだけ性的描写アリですので苦手な方は戻るでお願いします…。









薄暗い部屋の中に蝋燭の灯りだけが揺れる。





「滝」





耳元で低く囁く声に身体がぴくりと反応する。



「綺麗だ…滝」



首筋に顔を埋められ、唇がゆっくりと触れられる。



「あ…先輩…んっ…」

「最近一段と綺麗になって…心配だよ」



大きな先輩の大きな手が着物越しに胸元を下りていく。

「し…んぱいだなんて…」

「心配だよ。変な虫がついたら困るからね」



小さく笑いながら今度は襟を割いて直に肌へ触れる。

「あっ…」

「ふふ、敏感だね。こんな姿、誰にも見せられないよ」

「見せません…あなただけです」

「良い子だ」



部屋の中に囁き合うような小さな会話。

優しく大切なものを大事に大事にするような。



それが擽ったくて身を小さく縮めた。



「滝はわたしのことが好き?」



そう囁くのは何時ものこと。

彼は私を抱く時いつもそう聞く。



「そんなに…不安ですか…?」

「違うよ。確かめたいだけ」



にっこりと微笑む彼につられて微笑む。



「とても…好いております…あなただけを…」



そう答えるととても満足そうに微笑んだ。

私の大好きな顔で。



「ありがとう。わたしも滝のことが好きだ。愛しているよ」



「…存じております…」

先輩の胸元の着物を少しだけ手繰り寄せ身体を起こして自ら口付けた。



「…積極的な滝も大好き。今日は…寝かさないよ」

「…覚悟は…できております」



くすくすと笑いあってそのまま深い口付けを交わした。









end





ただ いちゃこらしてる二人が描きたかった!

ていうか…なんでもいからえっちぃやつが描きたかったw

でも深くないやつってことで、ここまでにしてみました。

ありがとうございました!

20110512