■桃城×海堂■
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ひなまつり
「もう、ひなまつりの時期か・・・」
桃城は、店頭に並ぶ雛人形を見つめてそう、呟いた。
「そうだな・・・・この前、正月を迎えたばっかりのような気がするのに、もう3月3日だ・・・」
俺も、桃の見ている雛人形を一緒に見つめた。
「あっ!薫ってさ、雛人形かざってあるトコ見たことある?」
「いや。店とかでしか見たこと無い。うちには、妹とかいないし」
そうだよな。と頷く桃が、うちに見に来ないかと俺を誘った。
俺は、ちょっと嬉しくなって、頷いた。
「うちの、母さんが雛人形が好きでさ。毎年飾るんだよ。
小さい頃に買って貰ったとか言う雛人形を・・・・・」
「そうなのか。うちは、男ばっかりだから雛人形飾らないな・・・。むしろ、あるのかわからない」
俺は、少し笑いながらそう話した。
「うちも、別に飾らなくてもいいと思うけどな。っていうか、
普通は結婚したら飾らないんじゃねーの!?」
俺達は、冗談交じりに笑いながら桃の家に向かった。
「おじゃまします」
桃の家に入ると、リビングに雛人形が飾ってあった。
初めて真直で見る雛人形は、怖いくらいに綺麗で俺を魅了させた。
「おっ、ひなまつりらしく”ひなあられ”とかあるぜ?食う?」
「何それ・・・・食う。」
初めてのものが多くて、興味津々で俺は一人ではしゃいでしまった。
「お前、楽しそうだな。まぁ、考えてみれば、女の子の行事なんてやったことねーもんな。」
嬉しそうな俺を見て、楽しそうに笑う桃に恥ずかしくなった。
「だって、初めてだからさ・・・・」
照れて、俯いた。
「これ・・・・綺麗・・・・・」
俺は、ひなあられの傍に置いてあった袋の中身をまじまじと見つめた。
その中には、硝子のように透き通った、まるでステンドグラスのような飴が入っていた。
「それ綺麗だよなー?とても、飴とは思えないぜ。」
「これ飴なのか?硝子みたい・・・」
桃は、そんな俺を見てただ黙って微笑んでいた。
「ねぇ、薫したくない?」
「はぁ?したくねーよ!!!」
そんな、俺の感動を壊すように桃はいきなり俺を、誘い出した。
「ひなまつりくらいで、はしゃいでる薫が可愛くてさー」
はぁ・・・・いつもそうだ。俺は、小さなため息をついた。
でも、否定は出来ない。俺は、桃を好きだから求められればしたいと思うから・・・・・。
黙って、俺はあいつにキスをした。
桃は案の定、ニッと笑って俺を優しく抱いた。
「んっ・・・ぅ・・・」
「可愛い・・・・薫・・・可愛い姿をもっと、俺に見せて・・・・」
「やっ・・・ぁっ・・・やっ!!!桃っ!!そこやっぁ!!・・・・」
桃は、慣らす為と言って俺たちが繋がる部分を必要に舐めた。
俺は、いつもそれに耐え切れない。
体中がおかしくなって、どこを触られても敏感に感じるようになる。
「ねぇ・・・薫。さっき綺麗だって言ってたあれ・・・・・入れてあげようか・・・」
そう言って取り出したものは、硝子のような飴だった。
「ばっ・・・やめっ・・・そんなの・・・・やだ・・・・・」
薫が可愛くて仕方が無くて。
涙を流して、懇願する姿なんて見せられたら、今以上に苛めたくなる。
もう・・・・押さえが利かねぇ・・・・・。
「ダメ。挿れるよ?」
「やだ!!!!ももっ・・・ももっ・・・っっ!!!」
慣らされた ソコに次々に入っていってしまう、飴が入れられる度にいやらしい音を立た。
「あっ・・・っ・・・ふっぅ・・・も・・・やめっ・・・これ以上・・・はいらなっ・・・」
そういった瞬間に、堪え切れずに中から飴が出てしまった。
「せっかく、食べさせてあげたのに。出しちゃうなんて勿体無いじゃない」
意地悪な笑みを浮かべて、桃は中から出してしまった飴を口に含んだ。
「やっ・・・ももっ・・・そんなの・・・喰うなっっ・・・・・」
瞳に溜まった涙が、思わず目をつぶった瞬間に零れ落ちた。
目をつぶったわずかな隙に、桃は俺にキスをして飴を俺の口内に送り込み、
自分のモノを俺の中に沈め始めた。
「ももっ!!やめっ・・・ももっ・・・中に、まだ入って・・・・・ぃぁああ!!」
「あっ・・・・んっ・・・痛っ・・・桃っ・・・・もう・・・・イッ・・・・!!!」
「・・・・・・・」
イった瞬間に、どうやら俺は気を失ったみたいだ。
「ゴメン・・・薫・・・」
目が覚めた俺に、桃はそう言った。
「なんか、薫が涙を見せると・・・なんかこう・・・
もっと、泣き叫ばせたくなるって言うか・・・・あの・・・・とにかくゴメン!!!」
シュンとなった、桃が可愛く思えて俺は許してしまった。
「いいよ。俺が拒みきれなかったのも確かだし。
お前にだったら、何されてもいいって・・・・どこかでずっと、思ってたから。」
俺は、可愛く見えた桃の頭を優しくなでながら、少しだけ笑った。
「薫・・・・・」
桃は、俺をいきなり抱きしめて、耳元で『絶対に・・・・放さないから・・・』と小さく呟いた。
END
ひなまつり過ぎたのに、ひなまつり(爆笑)
ダメですねー。ホントに(笑)
でも、時期的に書き上げるのが無理な時期だったんだもん・・・・(不貞腐れ)
仕方ないじゃん・・・。(笑)
かなり過ぎましたが、誰が何と言おうと、俺は「ひなまつり」を題材にして書きたかったの!!(笑)
そんな訳で、楽しんでいただけたら幸いです。
明月春夜 2003.3.14
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