promise 約束
-1-


「なぁ?俺とダブルスくまねぇ?」

海堂に言う。

「・・・・今度の練習試合で?」

部活が終わり、もう誰もいない部室で二人だけの声がする。

「ああ・・・やらないか?俺も上達してきたし・・・。」

ニコニコしながら海堂に話しかける。

「・・・わかった・・・。やる。でも、練習試合まで時間ないぞ。部活だけじゃ心配・・・」

着替えながら桃城を見る。

「分かってるって!!だからさ、ストリートテニス場で今日から練習しようぜ!なっ!?」

ニヤリと海堂に向けて笑いかけるとまた、着替え始めた。

「・・・じゃあ、このまま寄っていこう」

ラケットとボールを持ち(ボールは部室に転がっていたのを拝借)部室を出た。

「ああ、そうだな。行こうぜ?」

桃城は、チャリをとってくるからと言って海堂と校門で待ち合わせをした。

「・・・・・遅い」

校門の石にもたれかかりながら海堂は文句を言っている。

「ごめん、ごめん・・・。なかなかチャリ出すのに、てこずっちまって・・・。」

チャリに乗りながら桃城登場。

「ほら、乗れよ」

桃城は自転車から降りて自転車を支える。

「・・・・」

無言で自転車に乗り学校を出る。

「・・・オイ・・・」

不意に後ろから桃城を呼ぶ。

「ん?・・・・何?」

「・・・・マンホールには乗るなよ・・・」(1巻参照)

「・・・・乗らねーよ・・・」

そんな事を喋っているうちに、ストリートテニスコートに着いた。

「さ〜、やるか♪」

「・・・・ダブルスやるんだろ?・・・・相手が誰もいねーじゃん・・・」

よく見ると、平日なのか分からないが、まだ誰も来ていなかった。

「・・・・・そうだな・・・。じゃあ今日はラリーだけで」

「ああ・・・・・」

2時間ほど続けたが、人の来る気配は全くない。

「明日、日曜日だから10時からここでやろーぜ!10時ちょい前位に待ち合わせて・・・な?」

「10時な、分かった。」

そのまま2人は、早々に着替えてコートを後にした。


次の日・・・


10時前に来た桃城は橘の妹、杏に会った。

「おっ、橘妹じゃん!?どうしたんだよ〜。」

「桃城君じゃない!?どうしたの?」

「今日、約束してここに来たんだ、奴まだ来てないみたいだから、来るまでやらない?」

「奴・・・?あぁ・・・。フフッ いいわよ。」

誰のことか分かった杏は、笑みをもらし、そして試合をするようメンバーを集めだした。

一方 海堂は・・・

「はぁ、遅れちまった・・・怒ってるかな?桃・・・」

30分ほど遅れ、到着した海堂は、コートへ行く階段を登りはじめた。

「ダンクスマーッシュッ!!どーん!決まったぜ!!」

そう言い終わるのと同時に杏が桃城に抱きついた。

「やったぁ!!さっすが桃城君ねvv」

その瞬間、入り口付近で何かが落ちる音がした。

「ん?・・・海・・・堂・・・?」

見慣れた後ろ姿が階段の下の方へ消えていくのが見えた。そして、入り口に落ちていたのは

見覚えのあるバッグ。

「やば・・・なんか怒らせたのか?」

桃城は苦笑いを浮かべてストリートテニスコートを出ていった。

「はぁ・・・はぁ・・・どこ行ったんだ・・・薫・・・」

「もしかして・・・」

そう呟くと全速力で走っていった。

「はぁ・・・見つけた・・・薫・・・。」

海堂は落ち込むとだいたい居る、河原の石の上に座っていた。

「・・・・なんだよ・・・あいつっ・・・」

手には小石。川に向かって投げていた。

「どうしたんだよ!!薫・・・・。来たと思ったらバックとか置いていっちまうし。

すげー探したんだぜ?」

「っ・・・桃!?」

まさかここに来るとは思っていなかった海堂は、素早く立ち上がって桃城から逃げるように走り出した。

「おっ・・・・おい!!ちょっとまてよ!!」

逃げる海堂を素早く捕まえると自分の家まで引っ張っていった。
「話ぐらい聞けよ!!」

「やっ・・・いてーよっ放せっ・・・!」

掴まれた手をふりほどこうとするが、力の強い桃城の手はなかなか振りほどけなかった。

「離さねーよ!!離したら、お前逃げるだろ!何が何でも、うちで話を聞かせてもらうからな!!!」

そう言うとグイグイと海堂を引っ張って歩いていく。

「ふぅ・・・やっと着いた。薫が暴れるから余計な体力使っちまったぜ」

「うるさいっ・・・・お前は、オレと組むよりあいつと組む方が楽しいんだろ!?

早く戻れよっ!あいつ待ってんだろ?お前のこと!」

「違うんだって、あれは!!」

帰ろうとする海堂を自分の部屋まで連れて行く。

「ヤメロッ何が違うんだよっ帰る!放せ!!」

桃城の部屋に入りたがろうとしない海堂は、入り口で踏みとどまる。

海堂の腕をつかんで無理矢理、部屋に入れる。

「ちゃんと話聞けって!ただ橘の妹とはそこで会って、

薫が来るまでって約束してやってたんだから!」

「・・・・女の子に抱きつかれてヘラヘラしやがって・・・

結局はお前も女の子の方が良かったんだろ?」

海堂にとって一番の不安を目の前で見せられ、

思わず言ってはいけないことを口にしてしまった。

ハッとした海堂はそのまま部屋を飛び出そうとした。

「違うって!!待てよ!」

海堂の腕をつかむ。

「いたっ・・・」

思わず振り返る。

腕を強く桃城の方へ引かれ深い口づけをした。

「んっ・・・・ふぁっ・・・桃っ・・・やめっ・・・」

海堂を離すと後ろを向かせベッドの上に尻を突き出した格好にし、ズボンを脱がした。

すると、桃城は無理矢理自分のモノを突っ込んだ。

「ん!?・・・・何すっ・・・・ああ!!・・・痛いっ・・・・やめっ・・・」

いつもと違う桃城の強引さに戸惑いを隠しきれない。

嫌がっているのを分かっていても、強く奥まで突き入れた。

何度もしていくうちに海堂が痛みで気を失いそうになる。

「んっ・・・・うあぁぁぁ・・・・・・あっ・・・」

名前を呼びたくても痛くて声が出せない。

強く突き入れながら海堂のモノを擦る。

気を失いそうになっても、失わせてくれない。

「うわ・・・はっ・・・んくっ・・・やっ・・・」

息をしたくても下から強く突き入れられて、うまく呼吸させてもらえない。

海堂が限界に近づいているようだった。

「はっ・・・うっ・・・ああっっ!!」

苦しいまま海堂は桃城の手によってイかされた。