promise 約束
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海堂と共に桃城も果てた。

そして桃城は海堂の体から離れる。

「何で、女がいいとかになるんだよ・・・。そりゃー、俺だって元はストレートだったんだから

女の子とは普通に接するよ。

だけど!俺は薫を選んだんだから・・・。俺から好きになったんだからな!

何年おまえに片思いしてたと思うんだ!好きになった相手が男だったってことですげー悩んだけど、

そんなのどうでもいいと思える程薫のことが好きなんだからな・・・。

だから、二度と・・・・自分より女の方がいいとか思うなよ・・・。頼むから・・・・」

桃城の声が少し震えていた。

そう言い終わると海堂を抱きしめた。

「頼むから・・・」

ともう一度呟いた。

海堂には桃城が泣いているように思えた。

「・・・・桃・・・ゴメン・・・オレ・・・ついカッとなって、桃はオレのこと大切にしてくれてるのに・・・

不安になること・・・ないんだよな・・・」

海堂も強く桃城を抱きしめた。

「俺の方こそ・・・・ゴメン・・・薫に無理矢理・・・大切にしたいのに何故か裏目に出ちまう・・・

本当ゴメンな・・・」

「うわっ!!大丈夫か?血が・・・」

シーツに赤い染みができていた。

「あっ・・・別に大丈夫だから・・・でも今回のは、オレが悪かった・・・ゴメン・・」

体の痛みよりも桃城を傷つけてしまった心の方が何倍も痛かった。

「もう・・・言わない・・・お前を信じるから・・・だから、ごめん・・・」

自分の態度に嫌気がさした。

気づくと海堂の瞳から涙が伝っていた。

「泣くなよ・・・ごめんな・・・俺の方こそ薫を不安にさせてゴメン。

愛してる・・・薫の事ちゃんと愛してるから・・・

もう、独りで不安がらないでくれ、薫が独りで悩んでるのなんて見たくないから・・・なっ?」

桃城は悲しい困ったような笑顔を見せた。

「こんなオレでも許してくれるのか?ありがとう・・・オレも桃のこと・・・好き」

桃城の頬に手をのばす。

「・・・愛してる・・・」

そして、そういいながら優しく抱きついた。たぶんその言葉を桃城に伝えたのは初めてだろう。

「こんなとか自分のこと言うなよ。俺の好きな薫なんだから・・・

薫・・・俺に顔見せて?」

優しく微笑んだ。

「・・・ん・・・」

顔を紅く染める。

そしてそのままゆっくり唇が近づいた。

さっきとは違う優しいキスが薫に降り注いだ。

「なぁ、していい?」

少し遠慮がちに薫の瞳をのぞき込む。

「・・・クスッ・・・いいよ・・・」

控えめに笑う海堂は、そのまま桃城の肩を引きそのままベットへと倒れ込んだ。

「薫・・・ここイイ?」

確かめるように薫のイイ所を探していく。

「んっ・・・はぁっ・・・イイっ・・・」

さっきのセックスで痛くされたせいか優しくされる分もどかしくなる。

「・・・ここ尖ってきた・・・もっと、感じさせてやるよ」

そう言うと同時位に桃城の唇は胸の上でその尖った部分を舐めたり、

時には強めに噛んだりしてもどかしさを大きくした。

「はっ・・・ぅんっ・・・はぁ・・・やぁっ」

あまり無い愛撫に感じ嬌声を上げる。

「ここ・・・イイんだ?ここ舐めただけでペニス腹に付きそうなくらい勃ってんじゃん。

じゃあ、ここ舐めたらイッちゃうのか?クスッ・・・まぁ、まだイかせないけど」

ピチャ・・・という卑猥な音を立てて舐めだした。

「ふっ・・・はぁっ・・・・くぅっ・・・」

イきたくてもイかせて貰えない苦しさが海堂を襲う。

「イイだろ?このフェラの仕方。イきたくてもイけない、

もどかしくなってくるだろう?でも、まだイかせないから」

ニヤッと笑うと、足を持ち上げられ足が宙を浮いている状態にされ、

さっき傷ついてしまったアナルを舐め始めた。

「ふぁっ!?・・・ああっ・・・くっ!!」

切れた部分に舌が触れ微かに痺れが走る。

少しイジメるように、アナルに指を入れる。そして、その周りを舐めたり、

時々指と一緒に舌を入れたりして遊んでいる。

「傷・・・痛くない?」

イジメて遊んでいるくせに優しさを忘れないところに海堂は胸がキュンとなった。

「痛くはない・・・・けどっ・・・やっ・・・」

「やだ?止めようか?」

ニヤニヤする桃城。

「・・・・っっっいっ・・・」

真っ赤にして反応する。

「何も言わないんだったら止めちゃうよ?いいんだ?こんな状態で止めても。」

そう言うとペニスを指で弾いた。

「ひゃっ!?・・・・やっ・・・やだっ・・・やめっ・・・ないで・・・っ」

最後は聞き取るのもままならないくらい小さい声で言った。

「クスッ・・・ごめん・・・よく言えました。お望み通りイ貸してやるよ。

挿れるぞ?ゆっくり挿れるから、痛かったら言えよ?すぐ抜くから・・・」

桃城は海堂のそこにさっきとは全然違い優しく、ゆっくり挿れていった。

「っ大丈夫・・・だからっ・・・はやくっ・・・」

「じゃあ、挿れるぜ・・・」

ズンッ!奥まで挿れられる。すると海堂は背中を仰け反らせて反応する。

「薫・・・正常位になれるか?」

「えっ・・・」

初めて望まれた体勢に戸惑うがそれでも桃城に答えてあげようと望み通りの体勢になった。

「・・・いいぜ・・・自分で動けるか?手で自分の体を支えて腰振ればいいんだよ」

海堂に色々な事を覚えさせる桃城。

「できたら、ご褒美をやるよ」

にっこり微笑む桃城は、いかにも出来るよな?と言わんばかりの表情をしている。

「んっ・・・やるっ・・・」

何とか桃城に対等に見て欲しくていつも以上に頑張る。

クスッ桃城は今までに無い優しい表情を見せた。

「大丈夫か?無理してない?」

自分からやらせておいて聞く桃城に海堂は小さく頷いた。

「・・・っ・・・はぁ・・・くぅ・・・」

自分の体重がかかりいつもより深いところに桃城のを感じ体が反応する。

「んっ・・・イイ、薫・・・。中すげー締め付けてくる」

今までにしたことのない体位をしたために視覚的にもヤバく、感覚的にも敏感になっている為、

桃城はいつもよりもたないらしい。

「もっ・・・だめっ・・・桃っ・・・はぁ・・・やっ・・・」

海堂は桃城以上にもたなそうだった。

「も・・・俺も・・・もたないっ・・・」

「はっ・・・うぅ・・・もっ・・・イクっ・・・」

訴えるように喘ぎながら、桃城の腹の上に白い液体を吐き出した。

「・・・俺も・・・イク・・・っっ」

「はぁ・・・はぁ・・・ごめん、我慢できなくて中で・・・」

桃城のを抜き取った海堂のアナルからは桃城の精液が溢れ出て足を伝った。

「あっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」

桃城に答える力もなくそのまま桃城の胸の上に倒れ込んだ。

「ごめん・・・やっぱ、二回連続はつらかったな・・・体、大丈夫か?疲れただろ?」

優しく、海堂をベットに寝かせると、自分も隣に横たわりながら海堂の頭を撫でる。

「・・・ん・・・平気・・・」

強がりを言って心配をかけないようにしようとしたつもりだが、顔は疲れきっていて今にも眠りそうな勢いだった。

「ふぅっ・・・そんな強がんなって!疲れてるの顔に出てるぞ。・・・少し眠れ、側にずっといるから・・・な?」

海堂の髪を触りながら優しく笑う。

「ん・・・」

自分の髪を撫でてくれる感触が、気持ちよくてそのまま瞳を閉じる。

「おやすみ・・・」