promise 約束
-6-
チンピラ1:「お、あの娘可愛くねぇ?」
チンピラ2:「え?あの浴衣の?いいねぇv」
「おーい、かっ・・・」
海堂を呼びかけようとした時チンピラに絡まれている海堂が見えた。
「おい!てめーら!何してんだよ!!離せ!!!」
走ってチンピラと海堂の間を遮る。
「はぁ?何だぁ?誰だテメェ!!」
そう言うとチンピラは桃城を突き飛ばした。
「桃っ!!」
海堂は体を掴まれながらも必死に桃城を心配する。
「うるせー!!こいつは俺の大事なやつなんだ!何か文句あるか!?離せ!!」
走って、海堂をチンピラの手から奪い取った。
「おい!!桃城どうした!?」
騒ぎに神尾達が駆けつけた。
「ちっ仲間がいたのか!」
チンピラは逃げ出した。
「・・・桃・・・ありがと・・・」
桃城が助けてくれたことに素直に礼を言う。
神尾達は視界に入っていないようだ。
「・・・あ・・・ああ、いいって」
恥ずかしいことを口走ったのを思い出して、真っ赤になりながら目をそらす。
「・・・嬉しかった・・・ありがと・・・」
記憶に鮮明に残っている、桃城の言葉と目の前の桃城の顔に素直に気持ちを言った。
「・・・ハハッ・・・」
海堂に背を向けて恥ずかしそうに頭をかく。
「ねぇアキラ・・・俺達邪魔者みたいだから向こういこ。」
深司は二人を気にして神尾の腕を引っ張った。
「薫・・・ここじゃ・・・人がいっぱい居るから・・・」
海堂を人気のない神社の境内に向かって引っ張っていった。
「あ・・・う・・・うん・・・って、どこいくんだよ」
ちょっと神尾達のことを気にしながらも桃城の後をついていった。
「人が居ない静かなところ・・・」
後ろに海堂がついてきているか確かめながら歩いていく。
「手・・・つないでこう・・・暗くて見えないと思うし・・・」
海堂に手を差し出した。
「・・・ん・・・」
手を差し出して指先が触れる程度にしておこうと思った海堂だったが、
桃城にぎゅと手をつながれた。
しばらく歩いていくと、神社の境内に着いた。
「・・・ふぅ、やっと二人っきりになれた。」
ふと、海堂を見ると浴衣がはだけていた。
「・・・おい・・・気にしろよ。こんなにはだけてんだから!」
桃城は気になる胸元だけ直した。
「あ・・・気づかなかった・・・」
直されて気づく海堂。
「あ〜・・・帯が取れそう・・・」
「うわ・・・本当だ。どうしよう。俺、帯までは直せないしこんな、
はだけた浴衣じゃ家まで帰れないし、薫も恥ずかしいだろ?」
直そうとするが、やり方が分からないため戸惑う。
「大丈夫なんとか自分でー・・・」
自分で直そうとして更にややこしくなり、太股まではだけてしまい何とも色っぽくなっていた。
「はぁ・・・おまえ自分でできないんだから・・・って言ってるそばから、
もうほとんど脱げてるし・・・。」
桃城は苦笑いをした。
「しかもそれ・・・俺を誘ってんのか?」
桃城は指した指の先には浴衣のはだけたところから海堂の太股が見えていた。
「み・・・見んなよっ」
あわてて浴衣の裾を引っ張った。するとその反動で肩にかろうじて引っかかっていた襟が
右側だけパサッと落ちた。
「うわぁ!?」
海堂はオロオロしている。
「ば・・・ばかっ」
あわてて肩の襟を直す。ふと顔を上げた瞬間、海堂と目が合った。
「・・・桃?」
海堂は桃城から目が離せなくなる。
その瞬間、海堂の唇に自分の唇を重ねた。
「っちょ・・・ちょっと・・・!?」
桃城は海堂の首に、胸にと体中にキスをした。
「桃っ・・まっ・・・離せっ・・・」
体中にキスをされて思いっきり顔を赤くする。
「待てない・・・」
桃城がキスをしたところが赤くなっていた。
「やっ・・・そうじゃなくてっ・・・こんなところでヤんのかよ!?」
まさかこんな外で始められるとは思ってなかった海堂はキスの時に
手を首に回したことを今更ながらに後悔した。
「そう、ここでするけど?だって人来ないし大丈夫だって!みんな祭りに気を取られてるよ」
そう言うとまた海堂の体を触り始めた。
「やっ・・・そう言う問題じゃなくてっ・・・やだって・・・
てかなんでこんなところでシたくなるんだよっ」
桃城の腕を懸命に押さえながら抗議した。
「いや・・・本当は今日はヤらないつもりでいたんだけど・・・薫がこんなに可愛くて
エロイ格好してきてくれたから、我慢が効かなくなっちまった。」
照れ笑いを浮かべる桃城。
「ば・・・ばかやろっ」
その言葉に海堂は赤面して俯いた。
「・・・お前は、変な気にならない?そんなやらしい浴衣の着方してて。
俺はなるよ、薫のそんな姿見せられたら・・・」
真剣な顔をして話す。
「・・・っもう着いたときから変だよっ・・・だけどっ・・・」
そう言って桃城を見つめる。
「だけど・・・何だよ?」
海堂の顔を覗き込んだ。
「だけどっ・・・」
桃城に覗き込まれ、黙り込んでしまう。微かに頬が深紅していた。
「・・・なに?」
追求する桃城。
「・・・怖い・・・」
追求されて海堂は、本心を答える。
「こわ・・い・・・そっ・・・か・・・。ごめん、もうしないから。」
桃城は静かにそういうと、海堂の浴衣を直した。
「ちがっ・・・そうじゃない!」
海堂はあわてて桃城の腕をつかむ。
「桃が怖いんじゃなくて・・・」
「Hが怖いのか?」
「・・・外でやるのが・・・」
ポソッと呟く。
「・・っ・・・ゴメン・・・気づかなくて・・・じゃぁ家・・・帰ろうか」
桃城は照れながら浴衣を着せた。
帯は締めれなかったが、とりあえず見た目は良くなった。
「っ・・・・桃は・・・どうしてそんなに優しいんだよっ」
そういうと桃城はいきなり抱きつくとキスをした。
「んっ・・・」
初めて海堂からしてくれたキスで、桃城はかなり驚いた。
「少しは・・・・無理矢理とか・・・・強引でもいいのに・・・」
そう言って唇を離す。
「・・・ふっ・・・分かった・・・ありがとな。でも、無理矢理はしないよ。
俺の中で決めたんだ。二度と・・・傷つけるような、行為はしないって。」
優しく笑う桃城を見てなぜか海堂の頬を涙が伝った。
「・・・っ」
そのまま海堂は声を殺して泣いた。
頬を次から次へと大粒の涙が伝う。
「なんで、泣くんだよ・・・。泣かなくていいから」
優しく微笑みながら、海堂を自分の胸に押しつけた。
「っく・・・ひっく・・・」
桃城の行為が暖かくて余計に涙が止まらない。
「ごめっ・・・泣くつもりは・・・」
「いいって・・・お前も言ってくれただろ?泣きたいときは泣けばいいって・・・。
その通りだぜ?泣きたいときは一人で泣かずに俺のところに必ず来い。」
そう言って強く抱きしめた。
「っ・・・ありがと・・・」
そして海堂も桃城に強く抱きついた。
しばらくして海堂の涙も止まったようだ。
「大丈夫か?少しは落ち着いた?」
心配そうに顔を覗き込む。
「ん・・・大丈夫・・・」
胸が熱くなってガーっと、まくしたててしまったことを今更ながら落ち着いて考えてみて
恥ずかしくなったのか赤面している。
「そうか・・じゃぁ、帰ろうか。送っていくよ・・・」
そっと海堂の肩に手を回した。
「・・・・やだ・・・・」
桃城が帰ろうと言うのを拒んだ。
「えっ?・・・どうしたんだよ。」
いつもはすぐに帰ろうとする海堂が帰るのを拒んだためどうしたらいいか分からなくたった。
「・・・帰りたくない・・・もう少し・・・お前といたい。・・・だめか?」
そういうと上目遣いに桃城を見つめる。
「ハハっ・・・薫がそんなこと言ってくれたの初めてだな?・・・いいよ一緒にいよう。
でも・・・俺んち今日は親居るしな・・・」
照れ笑いを浮かべた。
「帰るのはいやだ・・・オレ、ここでも・・・平気・・・」
どちからの家へ行ってしまうと二人が別れる時間が早くなってしまうため海堂はそれを避けたかった。
外にいれば帰る時間も二人でいられるからだ。
「・・・だって、薫・・・外じゃ嫌だって・・・」
桃城は困惑した。
「・・・ちょっとは・・・怖いけど、桃がいるから平気・・・それに。桃が大変だろ?」
そういって桃城のそれをジーンズ越しに触れてニヤッと笑う。
「あっ・・・バカ!触るな!せっかく、堪えてたのに!!」
顔を真っ赤にして恥ずかしいのを隠した。
「でも・・・いいのか?こんな所でしても・・・」
「いいよ・・・」
海堂は、そのまま大胆に桃城のジーンズのファスナーを開けて形のいい唇にいきなり含んだ。
「んっ・・・いっ・・・いい、そんなのしなくて・・・薫、嫌だって・・・」
桃城は初めて海堂にフェラしてもらって、さっきまでのもあり、
すぐにイってしまいそうだった。
「んっ・・・は・・・、イっていいよ・・・」
海堂は一旦口から離してそういうとまたくわえ直した。
「くっ・・・んっ・・・そんなのダメだ・・・も・・・いいから離せ、薫・・・」
初めての快感に女のような喘ぎ声を出してしまうのを我慢できない為、
海堂の行為を止めさせようとする。
「うっ・・・はぁ・・・はぁっ・・・」
無理矢理顔を離せられて肩で息をする海堂。
「はぁっ・・・はぁ・・・ほら無理するから・・・苦しかっただろ?」
桃城も息が荒くなっていた。
「・・・イってもよかったのに・・・」
そういってちょっとだけ膨れる。
「・・・分かったよ・・・じゃぁ最後までしてくれ・・」
呆れながらも、恥ずかしそうに頼む。
「ん・・・でも、いい。」
そういうと今度は桃城の上に乗っかる形になった。
「・・・おっ、おい!!大丈夫なのか?今日の薫、大胆だな・・・。
たまには、こういう薫も好きだけどなv」
海堂の腰を支えてやる。
「はっ・・・はぁ・・・くぅ・・・」
そのまま挿入していく。
自分の体重でいつもより痛く感じる。
「くっ・・・キツ・・・はぁ・・・無理するなよ?」
苦痛に歪む海堂の表情を見て心配になる桃城。
「・・・ふ・・・はぁっ・・・んっ・・・はぁ・・・」
ようやく全て飲み込むと息を吐き出した。
「大丈夫か?自分で動ける?」
「動けるっ・・・」
そう言って腰を使い始めるがやはり自分で動くとゆっくりになってしまい
桃城のいつものペースとは違ってくる。
「・・はぁ・・・はぁ・・・薫・・・もうちょっと早く動けないか?すげー焦らされる」
桃城は焦らされてイきたくても、イけないもどかしさに気がおかしくなりそうだった。
「・・・無理・・・」
そう一言いうと動きを止める。
桃城は位置を逆にするために海堂を寝かすと、桃城は動いた。
「はぁ・・・はぁ・・くっ・・・」
「はっ・・・あぁっ・・・んっ・・・」
先ほどとは違い動くペースが早く、海堂はそれについていくのがやっとだった。
「くっ・・・そんなに締めるな・・・キツ・・・」
海堂がきつく締めるために動きを止める。
「息吸えって。いたっ・・・」
「はぁっ・・・やっ・・・桃っ・・・はぁっ・・・」
息を吸って力を抜こうとする。
「んっ・・そう・・いい・・・じゃぁ動くよ・・・」
また奥まで突き入れた。
おもいきり突き入れられた事で海堂は悲鳴に似た喘ぎ声を出した。
「ひっ・・・あぁっ・・・うくぅ・・・あっ・・・はぁっ・・・」
桃城の動くペースと同じペースで声が出る。
「くっ・・・ゴメン、優しくできない・・・はぁ・・・はぁ・・・。も、イきそう?」
動きながら海堂のモノを一緒に擦る。
「はっ・・・はぁっ・・・もっ・・・だめっ・・・」
こすられて苦痛とも快感とも、とらえられる顔をした。
「くっ・・・もダメだ・・・イく・・・あっ」
桃城と海堂は同時にイった。
海堂の腹の上には桃城のとも海堂のとも言える白い液体が飛び散っていた。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
そのまま、ぐったりととし、呼吸を整える。
明るい方では祭りに来た人たちの声がかすかに聞こえる。
「・・・ふぅ〜。体ベトベトになっちまったな・・・ゴメン、中で出さないようにって気にしてたら、
そこまで気が回らなかった・・・」
しゅんと桃城は反省した。
「ん・・・別にいいよ。浴衣が汚れるよりは。」
そう言ってゆっくり手を伸ばして桃城に抱きつき唇を重ねた。
桃城も海堂を抱きしめて軽く唇にキスをした。
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