HappyHappyBirthday 3
「気を失ったのか?無茶苦茶にしちまったからな・・・でも、まだ許さないからな?」
気を失っている海堂を揺さぶり起こす。
「薫・・・カオル・・・起きろ!まだ、終わってないんだからな!」
「ん・・・桃・・・?」
ふっと目覚めた海堂は桃城と目が合う。
「大丈夫か?」
心配そうな顔をしていた。
「薫・・・気を失ってる場合じゃないけど?」
海堂のアナルを指さし、中の出さないと・・・と言った。
指の先を目で追った海堂は顔を真っ赤にして何か言いたそうだが、声が出ない。
「赤くなってる場合じゃないって!中の出さないと・・・いつまでも、腹の中苦しいままじゃ、嫌だろ?」
真顔で言う為、海堂は少し心配になった。
「いっ・・・入れたのお前じゃん」
真っ赤なまま俯いてしまう。
「だって、お前が悪いことするから。言っておくけど、まだ、お仕置き継続中だから・・・・。
そこで中の出して」
にっこりと恐ろしい笑みを浮かべた。
「え・・・こ・・・ここで!?」
桃城の言葉に驚きを隠せない。
「そう、ここで!出して見せてよ。出来るよな?」
口元は笑っていたが、目元は脅迫しているように鋭かった。
「・・・・」
逃げられないと思ったのか、海堂は恐る恐る自分の指を中に挿れて少しずつ中の精液と混じった
こんぺい糖やゼリーを出している。
桃城は微笑を浮かべて恥ずかしそうに中のモノを出している海堂をじっと見つめた。
「やればできるじゃん」
「っやだ・・・みんなよ・・・っ」
体は桃城の方を向いてしまっているので顔だけでもと背ける。
「見るに決まってんだろ?恥ずかしがっている薫を見るためにわざとやらせてんだから」
椅子を海堂のいるベットの方に向けて足を組んで座っている。
「・・・っばか・・・ふっ・・・」
出していること自体にやらしい気分になるのか、それともされているのか・・・
はたまたイった直後だからこそ多少の刺激で感じてしまうのか・・・海堂のそれがピクンと反応する。
「クスッ・・・俺に見られながら出してたら感じて来ちゃった?」
海堂に近づきペニスを舐め始めた。
「おっと!手は止めるなよ?」
口から放したそれをまたキャンディーを舐めているように舐める。
「んあっやめっ・・・アっ」
手の動きは当然おろそかになってしまう。
「手が止まってるよ。ちゃんと出さないと。」
海堂の手に自分の手を重ねて動かしてやる。
そしてまた、桃城はしゃぶりだす。
「んっ・・・はぁっ・・・やだっ離して・・・」
手を止めたくても桃城が動かしているため止められず、前は桃城の舌で、弄ばれている。
「やら(やだ)。ん・・・イきたかったらそのままイっていいよ。」
後ろをいじる音と舐める恥ずかしい音が部屋中に響く。
「ふっ・・・はぁっ・・・もっ・・・あぁァっ・・・」
海堂は桃城の口の中で吐き出した。
ゴクッ・・・口の中で吐き出されたものを飲み干す。
「うまかったよ」
「っ・・・・」
桃城の顔をまともに見れない。
「薫・・・まだ、出し終わってないんじゃないのか?確かめてやるよ」
おもむろに、海堂の足を開かせて指を入れて確かめる。
「ひぁ!?んっ・・・なっ・・・あンっ」
前立腺に指が触れると大きく体が反応する。
指を2本に増やして中で動かす。
そのたびに、中に入ったままのこんぺい糖が前立腺を刺激する。
海堂は桃城の腕をつかみ、止めさせようとしている。
「もっ・・・桃っ・・・や・・・も、ヤメテ・・・」
何回も連続でイかされているため海堂はもう疲れ果てていた。
しかし海堂のそれは、また熱を、持ち始めていた。
「やだって言っても体は正直だな。薫・・・俺の上にまたがって?69しよ?」
海堂のアナルをいじめながら体位置を望む。
「んっ・・・・」
熱をなんとかしたくて、海堂は桃城に素直に従う。
「舐めれるよな?」
海堂は上も下も両方攻められ気が狂いそうだった。
「んっ、んんっ・・・あふっ・・・んーっ・・・もうっ・・・桃っ」
海堂は口を離して、桃城に訴える。
「良かった・・・俺も限界」
息づかいが荒く海堂のそこに当てがたった。
「挿れるよ・・・」
桃城のモノが中を押し広げて挿っていく。
「んぁっ・・・はぁ・・・桃っ・・・桃っ」
名前を呼んで桃城を求める。
「はぁ・・・はぁ・・・薫・・・」
「っ・・・んっ・・・あっ・・・もっイくっ・・・あぁっ・・・」
体が強ばる。
そして桃城の下で果てた。
深く呼吸して、海堂の体から離れる。
「ヤバイ位良かった・・・」
海堂の隣に倒れ込み、肩で息をしている。
気がつくと隣で海堂は眠っていた。
「・・・薫?眠ったのか?はぁ・・・またムリさせちまった。こんなつもりじゃなかったのにな・・・」
呟きながら悲しげな表情で眠る海堂の頭をなでる。
「・・・んっ・・・」
海堂は何かの物音で意識が戻る。
・・・気・・・失ってたのか?
「はぁ・・・どうしよう・・・これ、もう直しようもないくらい粉々だしなぁ。
はぁ・・・薫のプレゼント・・・」
小さい箱を開けて粉々に壊れてしまったプレゼントを見つめる。
「薫の喜ぶ顔見たかったんだけど・・・・はぁ・・・」
・・・え・・・俺の・・・ため?
目を開けると床に座った桃城の背中が見える。
・・・な・・・んで?
なぜ、桃城が自分にそれをくれるかがまだ分かっていないようだ。
シーツの擦れる音で海堂は起きたことに気づき後ろを振り返る。
「薫・・・?起きたのか?ごめんな、気を失うまでムリさせて・・・」
「・・・そんなこと、どうでもいいっ・・・さっきの何?・・・どう言うこと?俺の喜ぶ顔って?・・・」
「あ・・・えーと・・・いや、その・・・はぁ。聞いてたんなら仕方ないか。
あのな?もうすぐ薫の誕生日だろ?だからガラス細工で作ったんだけど・・・」
粉々になったガラスに目を向ける。
「・・・たん・・・生日・・・?」
桃城の目線の先を海堂も見る。
かろうじてガラス細工の形は分かった。
「っ・・・・」
それを見てはっきり自分のプレゼントだと理解できたのか驚いた顔をしながら大きな瞳から一粒の涙を零した。
「どうした?・・・なんで泣くんだよ・・・」
海堂の頬に唇を寄せ涙を拭った。
「っ・・・ごめんっ・・・桃・・・ごめん・・・ごめん・・・」
海堂は消え入りそうなか細い声で謝り続けた。
「俺っ・・・またっ・・・」
好きだからこそ嫉妬深くなる。
海堂の目からは止めどなく涙は溢れる。
「・・・いいよ、もう仕方ない。俺を好きだから嫉妬してくれたんだろ?
まぁ、誤解させた俺も悪かったしな・・・、もう、泣くな・・・瞳が赤くなっちゃうだろ?」
海堂の目元から流れてくる涙を親指の腹で拭う。
「だって・・・俺っ・・・いつも・・・お前のこと・・・傷つけてるっ」
桃城の仕草が優しくて胸が熱くなる。
「大丈夫だよ?海堂の気が済むなら俺はいくらでも傷ついたっていい。
でも、俺の方が薫を精神的に傷つけてる・・・ごめんな、イヤがる事をしないように抑えてると、
つい頭に血が昇った時、その抑えが効かなくなっちまう・・・。」
何も喋らず俯く海堂。
それを見た瞬間桃城が心配になって顔をのぞこうとした時、海堂は桃城に抱きついた。
「・・・かお・・・る?」
一瞬びっくりしたが抱きついた海堂を優しく抱きしめた。
「・・・ごめん・・・桃・・・ありがとう・・・」
かすかに聞き取れるくらいの声で呟いた。
「薫・・・」
しばらく二人はそのまま動かなかったが不意に桃城が顔を上げた。
そして、海堂に唇を寄せた。
二人は舌を絡ませ合い、深いキスをした。
その時、海堂の唇が渇いていることに気づいた桃城は飲み物を取りに下へ降りていった。
「・・・」
桃城が扉を閉めて階段を下りていったのを音で確認した海堂は静かにガラス細工に手を伸ばす。
「ありがとう・・・」
そう呟くと箱の中に壊れたガラス細工の破片を丁寧に入れる。
そして少し微笑んでから自分のバッグにそっとしまい込んだ。
「飲むだろ?ん・・・」
戻ってきた桃城は海堂にペットボトルを差し出した。
差し出されたペットボトルに海堂が手を出すと、ひょいっと引っ込まれた。
「なっ・・・?」
引っ込まれて海堂は思わずたじろぐ。
そして桃城はにっと笑って、海堂にキスをする。
唇の隙間から冷たいウーロン茶が落とされ渇いた喉を潤す。
「んっ・・・」
コクンと喉をならして飲み込む。
「はぁっ・・・」
手の甲で口を覆う。
「気持ちいいだろ?熱い喉を冷たいもので潤される瞬間って・・・」
にこっと笑う桃城はさっきとは全く違ういつもの桃城に戻っていた。
「う・・・うん」
いつもの桃城を見て安心しながらも気恥ずかしそうに俯いてしまう。
そしてまた軽く海堂の唇にキスをした。
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